1953-03-10 第15回国会 衆議院 労働委員会 第20号
しかして、私どもはかかる理解のもとに、平和的民主国家の建設をかたく決意したのでありまして、かくてわが国経国の不滅の鉄則として日本国憲法が作成されたのであります。
しかして、私どもはかかる理解のもとに、平和的民主国家の建設をかたく決意したのでありまして、かくてわが国経国の不滅の鉄則として日本国憲法が作成されたのであります。
同時に、平和的民主国家の建設のためには、捨てがたい多くのものを残していることを忘れてはならないのであります。 一部の人々は、独立日本は占領政策の行き過ぎを是正する段階だと言つて、警察の一本化を考え、自治体警察までを総理大臣の指導下に置くことをよいと言つたり、消防まで中央の指揮で号令をかけられるようにしようとし、火災以外にも動員しようと考えたり、とかく中央集権の道を急ぎつつあるのであります。
で、我々は新憲法下において平和的民主国家を建設しようという限りはどこまでもこの建前を維持して行かなくちやならんのであります。従いましてこの日本の平和を暴力によつて乱そうとする団体については、どこまでもこれに対処する責任と義務があります。この法案の狙いも実にそこにあるのであります。最後に脱法行為の点につきましては政府委員から答弁させます。
共産党の非合法化について先ほども御答弁がありましたが、元来共産党の掲げておる綱領、現に具体的に国会において闘つておるわれわれの政策、これらのすべてのものをごらんになればわかる通り、われわれはポツダム宣言の完全な実施、日本の完全な平和的民主国家としての再建、こういうことを主張いたしまして、ややともすれば独立が危うからんとしておる現在、私どもはどこまでも国会の権威を高め、民族の主権を確立するために、奮闘